2020/08/12 WED

美しい面構え。規格外までこだわった生地コンパクトポンチ

ディレクター南貴之が即座に気に入った、ハリと光沢感と滑らかさを併せ持つ、モダンな佇まいのオリジナル生地コンパクトポンチを紹介します。

2020AWシーズンより、新しくコンパクトポンチというオリジナルで作った生地のアイテムが加わりました。どんな生地かというと、見た目は、昔のジル・サンダーのコレクションにも使われてそうなクリーンでモダンなテクスチャーで、ものすごく洗練された表情をしてるんです。

Compact Ponte S/S Box Shirt

実際にトップメゾンをはじめとした海外向けの生地を生産している機屋さんと一緒に作ったんですが、特長としては、ベースはコットンの中でも毛羽のないコンパクト糸を使い、それと伸縮性のあるポリウレタン糸にナイロンを巻いた糸で編んでいるポンチと呼ばれる編物で、実はジャージ素材なので縦にも横にも伸縮性が強い。だからと言って伸ばした時に編目からゴム(ポリウレタンの糸)が見えたりせず、伸びたら伸びっぱなしではなくきちんと戻る、だらしなくないところもかなりポイントです。

これまで「ストレッチが入ってる生地なんて持ってくんな」というぐらいアンチ・ストレッチ派でしたが、年齢を重ねて楽な服とは伸びるほうがいいという、自分の中の普通や定番も変わってきたこともあるんですけど、僕でも納得できる伸縮性です。

しかも、通常の適性ゲージよりも1.5倍くらい度詰した高密なハイゲージの編機で編んでいるので、目面が細かく滑らか、毛羽立ち一つないフラットさ、ハリと光沢感のある、かなり製品映えする生地に仕上がりました。もしゲージ数が低かったら、少し表面が凹凸してカジュアルな表情になってしまうので、この高級感は出せなかった。コットンなのにコットンぽくない、ジャージなのにジャージっぽくない。

Compact Ponte S/S Box Shirt / Compact Ponte Chef Pants

コンパクトポンチで何を作ろうか、いろいろと考えた結果、Graphpaperの中で最もベーシックなもの、長く着てほしい、半袖のボックスシャツとシェフパンツに落とし込みました。

パンツのシルエットは、レギュラーワイドに、新しくウエストが細めのスリムを加えた3型。なかでもワイドは、この素材と一番マッチしていて、ウエストのタックとワタリがある分、生地のハリや重量感、裾の落ち感がいい具合に出てます。

>Compact Ponte Chef Pants
>Compact Ponte Slim Chef Pants
>Compact Ponte Wide Chef Pants

Compact Ponte Cut Off Pull Over

また、ウィメンズのアイテムに使うのもモダンできれいだと思い、生地の特長を生かしたVネックのプルオーバロングドレスを作りました。本来、裁断面は縫製しないと糸が出てきちゃうんですけど、この生地はものすごい高密に打ち込んでいるため断ち切りのまま使ってもほつれない。なのであえて袖や裾は切りっ放しにして構築的に仕上げています。

まさに、Graphpaperのコンセプトでもある、「人と服の間に余白を残して佇まいの美しさを演出する」という理想に適した素材で、こんな素晴らしい生地は、日本のブランドでは他になかなか見ないだろうと自負しています。

>Compact Ponte Cut Off Pull Over
>Compact Ponte Cut Off Dress

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