ディレクター南のコメント
納得いくまで追求した、自分の中の定番コート
「いわゆるコートと言えば、オーセンティックなブランドがあるけど、僕が着ててちょっと納得いかないところがいくつかあって、そこを全部変えたんです。自分の中で定番的なコートを作ろうと。トレンチの場合、袖幅、ラグランスリーブの肩の落ち感と肩線の傾斜の高さが嫌で、僕は肩はがっつり落ちるくらい、丈は長くて、身幅は広い方が好き。なんだけど縫製やパターンはきっちり本職の人たちにやってもらいたくて、大手メゾンのコートも縫っている工場で、日本に三社くらいしかない、そのうちの一社で縫ってもらってます。でもパタンナーさんもこだわりやルールがあるから、僕らはそのギリギリのところを、半分以上喧嘩でしたけど(笑)、話し合いながらお互いの落ち着くところで、貫通ポケットなどクラシックなディテールは残して、素材とシルエットを追求しました。細かいところで言うと、肩線のラグランの入り方は前に下がっている感じにしたり。生地は、玉虫のクロスの光り方が苦手なんで、なるべくマットにしたくて浜松の機屋さんと一緒に作りました。ガチガチに打ち込んでるんだけど、肉厚すぎず薄すぎず、夏以外通年で着られて、着込んでいくと味が出てくる。あとサテンの裏地もいまいちキメすぎてて嫌なのでコットンにしました。シルエットは少し裾にかけてAライン気味に広がっていて、身幅もあるので、基本はTシャツとかパーカーの上からばさっと羽織りみたいにカジュアルに着るのがいいんじゃないかな」
ソフトな微起毛と適度な柔らかさがあり馴染みの良いダブルクロス生地を採用したトレンチコート。
コート作りにに特化した工場の熟練の職人によって製作されております。パターンと生地の相性を考慮した上で繊細な手作業も交えながら仕上げていくことで、身体への馴染みがよく、且つ構築的なシルエットを実現しています。
※モノ作りの背景を下記リンクよりご紹介しています
https://graphpaperframework.com/stories/913
SIZE 00:着丈110 身幅62 裄丈78
SIZE 0: 着丈113 身幅64 裄丈80(cm)
COTTON 100%